2015年3月2日

ポケットチーフがなきゃ



ポケットチーフってなんとなくキザだとか装飾が過剰というイメージがありますよね。
私もハンカチとして使ってはダメで、挿すだけと知ったときは意味ないやん!と思いました。まあ飾りなんです。

飾りといえばネクタイもそうですよね。でも布を首から結んでぶら下げているだけなのに装飾として意味があることはみなさんご存じだと思います。スーツにはネクタイが正式な装いです。

じつは、チーフも本来はそんな存在なんだそうです。挿しているのが正式なんですって。
スーツにシャツとネクタイ、そしてポケットチーフ。これではじめてスーツスタイルは完成するのです。

時代とともにいつしかチーフだけが廃れていったんでしょうか。
そして残っているネクタイもクールビズなどもあり、またその存在価値が問われているのが面白いですね。


で、どうなのよ。チーフなんか挿したところで。
 - それはぜひご自分でお試しください!(ズコー)


なぜかと言うとこれは写真で見てもまったく実感が湧かないものなんです。
見ても「ああ、チーフが挿してあるな」としか思わない。

やってみてくださいとしか言えないのです。
たとえば白いハンカチを四角く折って挿してもいいと思います。
これで挿す前と後を鏡で見比べてみてください。

どうですか?こうして実際に挿してみるとはっきりとわかりますよね。
この足りなかったパーツがすべてそろったような完成された装い。誠実かつ清潔なイメージ。
むしろこの方がきちんとしているように見えませんか?装飾って面白いですよね。
これであなたも今日からチーフの虜に。(笑)

最初の一枚目としてはリネン(麻)の白だそうです。
これをシンプルにTVフォールドにして挿します。(挿し方はググってね☆)
自信がなければはじめはポケットからギリギリ見えるぐらいにしてもいいと思います。

毎日挿し替えるのが面倒だと思ったら、スーツの数だけ用意してずっと挿しておくという手もあります。きっとそのうち選ぶのが楽しくなってくるとは思いますが。

挿している人が少ないのでライバル(笑)に差をつけることができておすすめですよ。何より自分の気持ちがアガります!


余談ですが、
自分が挿すようになってテレビなどに映るアナウンサーや政治家のポケットをチェックするようになりました。ほとんどの方が挿していませんね。(汗)
挿していらっしゃる方を見ると勝手に好感度を上げています。

残念なことにまだ私の仕事関係では1度も見たことがありません。
それが悲しくてこの記事を書きはじめたのかもしれない...

せっかくスーツを着ているなら正しい装いをしたいと思いませんか?
大人はこういうことを「知っている」ことも大切です。
「チーフなんかさして」と言われたら「これが正式ですが?(キリッ」と言ってやりましょう。(冗談です)

幸い私は今のところ誰にも言われていません。もしかしたらチーフにも気付いていないのでは?とさえ思います。寂しいものです...

最終的には自己満足なのかもしれません。
でもいやいや着るスーツより、本人が楽しんで着る方が仕事も捗ると思うのです。
結ぶことに慣れすぎてしまったネクタイよりも、「装い」を意識するのによい小物なんだと思います。
お試しあれ。




2015.09.30追記
いい感じの写真が撮れていたのを思い出したので載せてみます。

ね?いいっしょ?



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