2022年9月26日

限界効用逓減の法則

 

今年もiPhoneを買い替えた。毎年Appleの発表をリアルタイムで視聴し、予約開始日には他の予定を入れず開始時間に即予約、発売日から使いはじめるというサイクルを繰り返している。

しかしながら、ここ数年は1年で買い替えることに疑問を感じはじめている。毎年9月の○○日に発表があると報道されると「もう1年かあ」と思うのだ。ふと手元のiPhoneを見ると十分に綺麗な状態を保っていて使い込んだ気がしない。特にこの頃はスマートフォンを使う時間を意図的に減らしているので実際に触る時間も減っている。

iPhoneも14までナンバリングが進み、世代間の進化の幅が小さくなり「限界効用逓減の法則」からは逃れられなくなっている。特にここ数年はカメラばかりが機能向上し面白くない。細かい機能を気にしない一般層だと尚更性能差なんて小さいものに映っているはずだ。「iPhone高い」と言われることが多くなったのも頷ける。

また、最近の買い替えサイクルの平均は3年だそうだ。前まではキャリアの「2年縛り」なんて言われていたのに時代が変わったと思う。バッテリーの劣化が進んで持たなくなるまで使おうということなのだろう。こうして省みるきっかけになった。

それでも新しいiPhoneが家に届くまでワクワクするし、セットアップという作業自体も僕にとっては娯楽のひとつだし、新しい機能を試していくのは本当に楽しい。進化の幅が小さいと書いたが実際に機能としては1年でこの進化の幅はすごいと思う。Appleの開発チームは、1年ごとに何でもいいから機能を付加することを目的としているのでなく、継続的に機能向上に取り組んでいることが伺える。けれども「法則」は発動されてしまっていて消費者の感じる「効用」は小さくなっているのが難しいところだ。

それで今後どうするかって?もう買っちゃったのだからしょうがないし、来年は悩みながらもまたぽちっとしてしまうのだろうなと思う。