2022年5月8日

GW6日目 - 完治









ホテル滞在3日目最終日。チェックアウトに合わせて前日より1時間早く起き、また鴨川を走る。

鴨、鷺、鳶(!)がいるのに皆は気にする様子もなく、自然と町がくっきりと分かれていない京都の良さを感じた。昨日と同じように上流に向かって、鴨川デルタで左の賀茂川を(前日は右の高野川)上り、5kmで折り返す。

これで2日連続で10km以上を続けて走ることになった。思ってみれば脚の痛みはしばらくなくなっており、完治していたことに気付く。やっと長いトンネルを抜けたのだ。

走りながら喜びが込み上げてくる。鴨川は僕にとって思い出深い川となった。

GW5日目夜 - フレンチレストラン


 







ホテル滞在2日目の夜、フレンチレストランへ。これもホテル趣味のネクストステップの1つだ。

フランス料理は「ザ・緊張する場所」ランキングの上位に入るだろう。原因はドレスコードとテーブルマナーだ。この2つは日本で日常生活を送るには必要のないことだから、自然に身に付けることが難しい。避けられるならなるべく避けたいという人も多いが、僕は人生修行のために喜んで飛び込んでいく。

ドレスコード。もともとどこへ行っても自信が持てるようにと服を着はじめた僕には、むしろドレスアップをする喜びを味わえる格好の場所だ。昨今はどこもカジュアル化が進んで、ホテルやレストランでも普段着で入ってしまうことがなし崩し的に許されてきた。そんな中にびしっと決めるのもまた違和感があるので、場にも馴染みつつドレス感を高めるのがファッションヲタクの腕の見せ所である。ブレザー、タッターソールのシャツにニットタイ、チノパン、Uチップにも見えるデッキシューズで臨んだ。特にネクタイをしていることが振る舞いに自信を持たせてくれたように思う。

テーブルマナー。「ナイフとフォークは端から使う」ということだけ知っていればなんてことはない。出てくる皿の分だけこれらが置かれているだけのことなのだ。足りなくなることも余ることもない。使い方は普段からファミレスで箸に逃げずに使っていたら身に付いていた。

食事でのもう1つのハードルはワイン選びだ。これはおすすめをソムリエに聞くだけで良かった。自分で料理に合ったワインを選べる人なんてなかなかいないものだと思う。2杯目も同じものにした。無難だし1杯でそのワインを味わいきれもしないから。

こんなことを場面ごとに考えながらも、実際は食事に喜び、ワインを味わい、妻と笑い合った。そこにはフレンチだからと気負うことなく楽しめている僕がいた。

この頃はだいたいそうなのだが、半世紀近く生きてきたのだから、冷静でいれば堅実な選択ができるものだ。良いタイミングでこの場所に居れたのだなと思った。

GW5日目朝 - 鴨川ランニング

 

ホテル滞在2日目の朝、念願の鴨川を走ってきた。それは最高のランニング体験で、走りながら贅沢な時間を過ごせている喜びが湧き上がっていた。快晴の下、爽やかな5月の朝に、穏やかな鴨川の川音を聞きながら、きらきらと光る川面を眺めながら、今この場所で走れているということは極めて幸せなことなのだと思った。

それは走っていることだけでなく、自分を取り巻く様々なことに対して満足できる状況にあるということだ。家庭、仕事、健康、金銭、いろいろありながらも上手くやっていけているからこそなのだ。走りながらそう思ったわけではないが、走っている時に感じたことはこういうことを含めてなのだろうと後から思える。

来年もまたこの時期にここに来ると決めた。

GW4日目 - ホテル、バー









大型連休の後半はホテルオークラ京都へ。ホテルステイもコロナ禍では思うようにいかず、一昨年8月以来となってしまった。今回はその鬱憤を晴らすように2泊にしてみた。ホテルについて書かれた本を読むと、連泊した方がより深くホテルを楽しめると考えたからだ。

もともとシティホテルに行きはじめたのは、大人の振る舞いを身に付けるためだった。回数をこなしていくうちに、ホテルだけでなくどこに行くにしても緊張することがなくなり、自信を持つことができた。仕事にも役に立ったし良い趣味を見つけた。みなさんにもおすすめしたい。

昔から苦手なものには飛び込んで克服し、遂には得意にしてきた。個人的には「苦手≒興味」で、苦手と思っている裏には興味が潜んでいると思っている。苦手が得意に変わっていく過程には独特の快感がある。これからもダイブしていきたい。

ホテル趣味としては次の段階に進むことにした。まずはその1つ、ホテルバーに行くことに挑戦した。ホテルの中でバーはフレンチレストランと並んで敷居が高いことだと思っていて、なかなか行くことができなかったが、泊まるだけで何ともなくなってきた今はもう大丈夫なはず。

1杯目はハイネケンにした。気の利いたカクテルも悪くないが、気軽にビールこそが良いと思ったからだ。最近読んでいる小説にはバーでビールを頼む場面が多く、あえての選択に憧れていた。バーで飲むビールもなかなかおつなものでうまかった。これから1杯目は必ずこうしようと決めた。

2杯目はモスコミュール。人生で初めて飲んだカクテルでずっと好きだ。すっかり大人になった僕には少し甘いと感じるようになっていた。ウィスキーをロックで頼んだりもしたいが、それは家で練習してからにしよう。

緊張なんて最初だけで、静かに飲めるしホテルのバーは良い場所だった。2杯飲んで1時間ぐらいの滞在、バーなんてこれぐらい軽く飲んでさっと出る方がかっこいいはず。これからはホテルでは必ずバーに入ろうと思った。やっぱり苦手と興味は表裏一体だった。そして新たな趣味を見つけたかもしれない。

2022年5月3日

GW3日目 - サステナブル、トンカツ

朝に走る。いつものランニングコースの向かいの通りに小学生たちが歩いている。そうか暦どおりだから学校はあるのか。揃いの黄色い帽子が可愛い。

可愛いで思い出したが今朝は川沿いを走っているときに鴨たちを見なかった。いつも彼らを見るのが楽しみだったのに残念だ。いつもより遅い時間だったからなのか?それとももういなくなる季節ということなのか?7km走って終了。

家に帰って出掛ける準備をしている時にランニングシューズが届いた。「ADIZERO X ALLBIRDS 2.94 KG CO2E」というモデルで、素材から製造までのカーボンフットプリントを最小化しているそうだ。これでウェアのHERENESSと合わせて、走る時はサステナブルな製品を身に付けられるようになった。自然を感じることができるランニングにおいてサステナブルでないことが自分で許せなかったから満足している。

サステナブル。各所で気楽に使われている言葉だけれど個人としてはほとんどできることがない。いや、できることはあるが効果が非常に小さく、企業や国という大きな規模でないと効果がないと調べてみてわかった。個人レベルでは自己満足でしかないのだ。それでもサステナブルという思考を常に意識するためにこういったものを購入している。

バスに乗って出掛ける。不要になった本をブックオフに買い取ってもらう。13冊売って交通費と昼ごはん代にはなった。本は廃刊になったりして後から読みたくなっても二度と手に入らないことがあるから、絶対に捨てないで売るか寄付するようにしている。最近のものは電子化されているからその心配もなくなってきていて嬉しい。

ブックオフでは単行本が110円から売っていた。しかしこのコーナーには誰も寄り付かない。みんな文庫本が好きなんだな。単行本は丈夫で長持ちするから僕は好きだ。文庫本の手軽さも好きだけども。中古で文庫本を買って不要になったら皆はどうするのだろう?おそらく捨ててしまうのだろうな。文庫本はペーパーバックのように元々読み捨てるというイメージがある。けれど1度人が読んだ本をまた別の人が読むという中古本も悪くないなと思った。僕は新品を買って著者に還元するけどリサイクルも良いことだ。

昼ごはんはトンカツとビール。昼間からビールを飲めるのは本当に幸せなことだ。トンカツはいつもヒレとロースで迷うのだが今回はロースにした。どっちも好きだから本当に困る。ましてやカツ丼という選択肢まであるので毎回悩ましい。

2022年5月1日

GW2日目午前 - のんびり

起きたら気怠い。原因はわかっていて、夜遅くにアルコールを摂ったからだ。いつもなら朝に走ってしまえば頭は冴えるのだが今朝は雨で走らず。

タスクリストを確認する。昨日は書き出した13個のうち5個をこなすことができた。3日の猶予の中で順調なスタートだったと言えるけど、今朝はまだ1つしかcloseできておらず、のんびりと本を読んでいた。

以前だとのんびりと言えばiPhoneでダラダラとSNSをチェックすることだった。本を年間100冊読むと決めてからSNSはTwitterだけにした。InstagramとYouTubeは危険だ。際限なく見れてしまう、そして何も残らない。Twitterはフォロー数を100までとし、タイムラインを長くしないこと、おすすめ欄を見ないことにした。こうしてiPhoneを触る時間を激減させることに成功した。なんとなくiPhoneを手にしてしまうのは今も変わらないけど、すぐに使い終えるので本を読もうという気になる。

読書は何かを残すのか?と言うと読む本にもよるし議論の余地もあるだろう。けれど少なくとも僕にとっては無作為に時間を過ごしたと後悔はしなくなった。少なくとも100冊読むことに対しては進んでいるわけだからだ。

さて、午後からはタスクを捌いていって帳尻を合わせねば。