自転車をやめようと思った一つの理由として競うことに疲れてしまったということがあります。
競争がないと発達・発展がないのもわかります。切磋琢磨って良い言葉だと思います。運動会でみんなが手をつないでゴールなんて話に気持ちが悪いと思うタイプです。
このキリンジのライブの様子を見て、このおふたりは競ってないよなって勝手に思ったことがはじまりです。おふたりがオリコンのランキングやCDの売上枚数から自由だと感じました。実際はCDがたくさん売れた方が良いはずだし売る気もお有りなのかもしれません。でもなぜか私は好きなことを自由にやっていると感じました。(ずいぶんと失礼なことを書いている気もしています。)
このライブは泰行さんの脱退が決まってからのもの。おふたりの複雑な思いが交錯した独特な空気でした。(脱退の件に関してはどうこう言うつもりはなく、おふたりの選択を尊重します。)自由だからこそ、さらなる自由を求めて出ていくことも自由なんだと思います。
今いろいろと言われていますが、音楽の世界はヒットチャートだけじゃない場所が確かにあって、それぞれが勝手に好きな音を鳴らすという多様さがあるのだと思いました。
私も自転車をやるならレースでなく、ツーリングのようなことをやれば良かったのかもしれませんね。始めた当時は勝つことだけが価値なのだと考えていたようです。
勝手に好きな風にやればいいんだと思えたことが、私の中では大きな価値となりました。前回の記事で「身軽になったような」と書きましたが肩の力が抜けたような気がしました。
だから私は競争する人はしたらよいと思うし、別の楽しみ方をする人も尊重したいと思います。
...このようなことを思ったのが自転車をやめようと思ったちょっと前だったので1年前ぐらいになります。そしてこの考え方は今も変わらないです。いろいろなものの見方が変わりました。
年の最後に何を書いているのだろうとも思います。でも好きなことを書くのは気持ちが良いですね。
それでは良いお年を!
2015.03.20 ふと思った追記
競争という枠に組み込まれながらも、自由との折り合いをつけているのでしょうか。
それとも音楽という表現が持つ本質として、競争に組み込まれても自由でいられるのかもしれません。
どっちにしろ競争というと経済的なことを考えてしまいますが、競うとは他を意識し比較をするということでもあります。
私は競争している人たちを「意識」して、競争しないことを選んだのかもしれません。しかしそうだとこれもまた競争の枠なのですが。
この件は難しいですね。
2015.10.23 またまた追記
アメリカは多様性と競争が両立しているそうです。それぞれが別々の方向に向かって勝手に競争しているということですね。
競争というと画一的なイメージを持っていましたが「そうか!これかも。」と腑に落ちました。
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